イベント

【開催：2023年9月7日(木)】オンラインセミナー「フラウンホーファーISC: 光学部品のための先端材料とプロセス（仮題）」の開催案内

■ 2023年9月7日(木) 第13回海外技術者によるオンラインセミナー開催案内

　（株）サーフテックトランスナショナルは、一般社団法人光融合技術協会との共催で、2023年9月7日（木）16:00～17:30に、フラウンホーファーISCのDr. Sebastian Hasselmannによる“フラウンホーファーISCの微小光学と生物医学のための二光子重合用先端材料”に関するオンラインセミナーを開催します。

　フラウンホーファーISC（シリケート研究所）は、ドイツのウルツブルグ市内にあり、スタッフ数は約400人、ゾルゲル法によるハイブリッド材料Ormocerの様々な産業分野向けの応用開発を中心としての活動を行っています。中でも、最近の研究成果である“2－フォトン重合による3次元構造体形成”はたいへん興味深い技術であり、特に、光学分野への応用が期待されています。

■開催について

・講演日時：2023年9月7日(木)16:00～17:30

・アジェンダ：15:30～16:00 受付（入室）、16:00～17:10 講演、17:10～17:30 質疑応答・議論

・講演者：Dr. Sebastian Hasselmann、CeSMA - Center Smart Materials & Adaptive Systems、Project Centre for Stem Cell Process Technology、FraunhoferISC

・講演タイトル：“ Advanced materials for Two-Photon Polymerization at Fraunhofer ISC for micro-optical and biomedical applications“　“フラウンホーファーISCの微小光学と生物医学のための二光子重合用先端材料”

・開催方法：Microsoft TEAMSのウェブ会議・オンラインツール

■オンラインセミナーへの参加のお申込みについて

・参加希望者は、ご芳名、貴社名、ご所属、役職、所在地、連絡先、Ｅメールをお知らせください。

・参加申し込み先：光融合技術協会理事　小野明　akira.ono1257@gmail.com　

・参加費：光融合技術協会会員企業は無料、参加人数制限無し。非会員（一般）5,000円/人。

　※ 会員企業の皆様は無料になりますので、企業内の広報をお願いいたします。

・申し込み期限：2023年9月5日(火)　

・参加申込者にMS Teams参加URLと振込先をお知らせいたします。

・また参加いただいた方には後日、講演資料をお送りいたします。

■要旨：

日常生活や研究室環境における多くの応用は、高度に小型化され、特別に設計されたデバイスによって実現されている。特に、マイクロ画像、ビーム整形、集積光学などのマイクロ光学の分野は、デバイスやシステムの性能向上とさらなる小型化にとって極めて重要な要素である。

積層造形において、2光子重合（2PP）によるレーザー直接描画技術は、100nmに達する最高の横方向解像度を提供し、ほぼ任意の3Dマイクロおよびマクロ構造を製造するための汎用ツールである。フェムト秒パルスレーザーを透明な光硬化性樹脂に強く集光し、2光子吸収に基づいて、対象物のボーカルスポットで重合反応を開始する。ハッチングやスライスイング、あるいは自由形状の軌跡で3次元的に動かすことにより、複雑なデザインを印刷することができる。同時に、2PPは、多様なポリマー、多機能複合材料、ハイドロゲルなど、幅広い種類の材料に適用できる。

フラウンホーファーISCは、学際的研究のためのユニークなインフラを提供し、さまざまな用途向けに高度に最適化された材料の開発において長年の経験を持っている。特に、無機-有機ハイブリッドポリマーであるORMOCER®は、様々な方法でユーザーのニーズに合わせることができる。ORMOCER®は、データ通信波長での低吸収と屈折率の調整可能性という点で優れた光学特性を示す。さらに、この材料は経年変化に対して非常に高い信頼性を持っている。この材料は、無機と有機のネットワークが互いに化学的に強化されるため、高温や過酷な条件下でも黄変や機械的劣化を示さないように設計することができる。

本講演では、二光子重合技術を紹介し、微小光学分野だけでなく、生物医学などの応用における様々な可能性を示す。