今回の講演者は、HiPIMSに関する研究開発を国際的な協力体制の下で精力的に進めている東京都立大学、システムデザイン学部、機械システム工学科、薄膜プロセス工学研究室の清水徹英准教授と、プラズマ分光分析の専門家で、HiPIMSプラズマ研究も精力的に進められてきた元ベルギーMons大学所属、現名古屋大学、低温プラズマ研究センター准教授のDr.Nikolay Britunであり、加えて、オンラインになりますが、ベルギーの非営利技術開発機関であるMateria NovaのDr.Adirano Panepintoです。
主たる講演は、フラウンホーファーFEPのDr. Daniel Gloessによる フラウンホーファーFEP と欧州におけるシートーツーシート(S2S)及び精密コーテイングの技術と応用の開発現状“ですが、彼の講演に先立って、光融合技術協会理事の鈴木巧一が“欧州の表面処理・光関連の技術開発最新動向”についても紹介する予定です。
(株)サーフテックトランスナショナルは、一般般社団法人光融合技術協会との共催で、2023年9月7日(木)16:00~17:30に、フラウンホーファーISCのDr.Sebastian Hasselmannによる“フラウンホーファーISC:光学部品のための先端材料とプロセス(仮題)”に関するオンラインセミナーを開催します。
フラウンホーファーISC(シリケート研究所)は、ドイツのウルツブルグ市内にあり、スタッフ数は約400人、ゾルゲル法によるハイブリッド材料Ormocerの様々な産業分野向けの応用開発を中心としての活動を行っています。中でも、最近の研究成果である“2-フォトン重合による3次元構造体形成”はたいへん興味深い技術であり、特に、光学分野への応用が期待されています。
(株)サーフテックトランスナショナルは、一般社団法人光融合技術協会との共催で、2023年8月3日(木)16:00~17:30に、フラウンホーファーFEPのDr.Matthias Fahlandによる“フラウンホーファーFEP及び欧州におけるR2R成膜技術とその応用動向(仮題)”に関するオンラインセミナーを開催します。
フラウンホーファーFEPは、プラスチックフィルム、極薄ガラスフォイル、金属フォイルのR2R(ロールツーロール)成膜技術とそれを用いての様々な応用の開発を進めています。今回の講演者はその開発を進めている部門全体の長であるDr. Matthias Fahlandであり、彼は長年FEPの中で大型のR2Rコーターを用いて様々な成膜製品開発を担当してきた人物であり、欧州の中でもR2Rの経験と知識はトップレベルにあります。FEPのみならず、欧州全体のこの分野の開発動向を知る絶好の機会と思われますので、是非ご聴講ください。
(株)サーフテックトランスナショナルは、一般社団法人光融合技術協会及びイノベーションヒルズ(株)との共催で、2023年1月13 日(金)16:00~17:40に、様々な成膜技術や材料、応用製品の開発を行っているフラウンホーファー表面工学・薄膜研究所IST(ドイツ、ブラウンシュバイク市)のダイヤモンドを基本としたシステムと洗浄技術部門の部門長 Dr. Volker Sittingerによる“光学的応用のためのホットフィラメントCVDダイヤモンド成膜“に関するオンラインセミナーを開催します。
都合により、当初予定していた2022年12月1日開催を延期させていただきました。前半でオンラインセミナー初登場のISTの最新の活動状況全体を紹介してもらい、後半で、ダイヤモンドの光学的応用に関しての最新の検討結果をアピールしてもらう予定です。この機会に是非ご聴講ください。
プラスチックの応用技術開発専門のフラウンホーファーIAPのChromogenic Department(調光部門)長Dr. Christian Rabeによる“Chromogenic materials – About changing color”調光材料―色を変えることについてに関するオンラインセミナーを開催します。
Mr. Robinsonは、多種多様な専門性と高い創造性を有した、常に先行的研究を求める著名な未来学者でもあります。過去に、彼のデザインチームは、自動車、ヨット、ヘリコプター、高速鉄道、建築、ファッションなどでの挑発的なトレンドを決めるたくさんのコンセプトを生み出してきました。さらに彼は、アートや教育分野でも見識が高く、未来に向けての子供たちの教育にも熱心です。
2019年4月にICCG(ガラスとプラスチックへのコーテイング国際会議)と光融合技術協会が東京で共催した第3回Mini-ICCGでも最初の講演者として“Digital Disruption, How AI is Entering our Companies“と”Next-Gen Automotive Glass Trends“というタイトルでたいへん興味深い講演をしてくれました。また、2019年11月のイノベーションヒルズ主催の国際シンポジウムでは、国際的なイノベーションと子供たちの未来のための教育について重要な指針を示してくれました。今回は、未来のためのナノコーテイング技術に関するものとなります。
フラウンホーファーFEPは20年以上にもわたって高速反応性パルスマグネトロンスパッタリングによる酸化膜や窒化膜の作成技術開発において世界をリードしてきた。そして、最近の光学およびオプトエレクトロニクス用高品質膜の需要増に合せ、高度C軸配向AlN膜やAlScN膜、近赤外および赤外域の光学フィルター向けの高屈折率膜(a-Si:H他)などの作成技術の開発を進めてきた1)。そこから次の技術進化としてスパッタエピタキシー技術の検討を開始した。GaNに代表されるⅢ族窒化物パワーエレクロニクスが、大量消費市場へ移行しつつある中、製造メーカーはエピタキシー成膜のコスト低減と生産性向上を望んでいるが、現行のOMVPE(有機金属気相エピタキシー)では、対応が難しくなりつつある。そのような状況下、FEPはスパッタエピタキシーによるⅢ族窒化膜の大面積・低コスト・量産技術の実現を目指している。ここでは、それらの最新開発状況を紹介する。
・テーマ:スマートフォンの3次元センサーや自動車の自動運転のためのLIDAR向けの光学センサー。
・セミナー内容:これまで以上にスマートな、そして、より自動化されたデバイスの方向に向かうには、人間と同等もしくはより優れた周辺環境を検出するデバイスが必要となる。光学薄膜コーテイングは、そうした検出能力を増大させるキー要素である。人間の目を超える波長域でかつ速い速度で見る能力は、スマートフォンにおける3次元センサーから自動車のLIDARまでの応用における鍵である。多くの応用では、大きな角度範囲で使える光学干渉フィルターへの新しいアプローチを必要としているセンサーのミニチュア化を必要としている。それぞれのマーケットセグメントに対し、我々は、これがどのように実現されるかを示すだろう。
反射防止(AR)膜は、眼鏡レンズ、ショーウィンドウ、額縁、太陽電池の保護板、各種ディスプレイなどに幅広く使われてきたが、最近になって、携帯端末や自動車用途向けのニーズも高まり、その技術、特に大面積量産向けのAR技術の重要性が増している。今月号では、著者の海外パートナーの一つであるベルギーとドイツを拠点とするAGCヨーロッパの一部門プラズマテクノロジーソリューションズ(AGC-PTS)が、大面積・量産用として開発し、キーコンポーネントや生産機の製作販売を進めている三つのAR関連技術、“遠隔操作によるオンライン膜厚均一化技術”、“高速ホローカソードプラズマCVD技術”1)、“イオン注入によるAR処理技術“を紹介する。