反射防止(AR)膜は、眼鏡レンズ、ショーウィンドウ、額縁、太陽電池の保護板、各種ディスプレイなどに幅広く使われてきたが、最近になって、携帯端末や自動車用途向けのニーズも高まり、その技術、特に大面積量産向けのAR技術の重要性が増している。今月号では、著者の海外パートナーの一つであるベルギーとドイツを拠点とするAGCヨーロッパの一部門プラズマテクノロジーソリューションズ(AGC-PTS)が、大面積・量産用として開発し、キーコンポーネントや生産機の製作販売を進めている三つのAR関連技術、“遠隔操作によるオンライン膜厚均一化技術”、“高速ホローカソードプラズマCVD技術”1)、“イオン注入によるAR処理技術“を紹介する。
弊社パートナー光融合技術協会主催オンラインセミナー。テーマ:1.「反射防止膜の設計事例と各種成膜手法概要」、2.「微細加工による反射防止構造体の作製の最新技術」、3.「欧州の反射防止処理用最新技術」、4.「HC-PECVD、DRMを用いた高速・高密度SiO2膜の成膜の実際」
弊社と一般社団法人光融合技術協会の共催で実施する海外講演者による第3回オンライン講演会を2021年1月下旬に開催予定です。日時は決定後掲載いたします。講演者は、AGCヨーロッパのDr. Hugues Wiamme & Mr. Jeroen Schotshaert、講演タイトルは”Innovative PVD and PECVD technology for Anti-Reflective coating manufacturing (反射防止コーテイング生産のための革新的なPVDとPECVD技術)”です。
昨今の自動車用デイスプレイ、LiDAR用カバー、新型コロナ対策用シールド板などへの反射防止処理ニーズの高まりを考え、(株)サーフテックトランスナショナルの欧州技術パートナーの反射防止関連技術をまとめました。
自動車用LiDAR用カバーや時計のカバーなどの反射防止には、実用に耐える耐摩耗性や屋外使用のための耐候性が必要とされます。これに対応できると期待されるAGCヨーロッパのイオン注入による反射防止技術を紹介します
自動車向けの高性能ディスプレイ表面ガラスへの反射防止コートなどのニーズにお応えする、AGC-PTSの曲げ基板へのAR成膜用技術と生産機をご紹介いたします。